オーボエの音色の魅力と演奏の難しさについて

世界一難しい木管楽器

オーボエは音程が不安定になりやすい楽器で、その原因は楽器としての構造にあります。円錐形の形をしているので、高音になるほどに息の通りが悪くなり、吹き込む圧力が必要になります。その為、高音を出すことは相当ハードな作業になります。肺活量が必要というよりも、息を吹き出す力が必要な楽器なので、力が足りないと音程が不安定になってしまうわけです。オーボエ奏者の苦労のひとつはリード作りにあり、安定した音を出すには良いリードが不可欠です。リードの値段としても、一本当たり2~3千円とけして安いものではありません。そして、オーボエが上達するには何十何百のリードが必要となります。そうした繊細さが、「世界一難しい木管楽器」と称される理由のひとつです。

ダブルリードが音色の要

オーボエで使われるリードは、乾燥させた葦を削って作られています。クラリネットやサックスは1枚のシングルリードになっていますが、オーボエの場合は2枚を重ねたダブルリードになっています。このダブルリードがオーボエの音色の要なわけです。オーボエの名前の由来は、フランス語の「高い木」で高音の木管楽器を意味しています。13世紀後期ごろにヨーロッパで登場した「ショーム」という木管楽器が進化して、現在のカタチになりました。当時はキーがない楽器で、リコーダーのように穴を押さえる方式でした。それが19世紀にはいると、システムの機械化が進んだことにより、現代のコンセルバトワール式が開発されたわけです。

オーケストラにおいて、オーボエは重要な役割を果たす木管楽器です。しばしばソロを演奏することもあるほど大切な位置づけです。